プラモデルづくりに熱中したことがあるでしょう。プラスティックや金属から成る部品を接着剤やカッターを使い、マニュアル通りていねいに組み立てていく。そしてひとつ完成すると次はもっと大きなものを、さらにどんどん精巧なものを求めたものです。
あの気持ちはひとつの創造欲であり、モノを創るという行為のもつ、際限のない広がりと深さの入口に立っていたのだと思うのです。
私たちの仕事はプラモデルづくりに似ています。６０００種を超える部品、材料のなかから電気設備を創っていく。その図面もまた私たち自身が手掛けるものです。同じ設計図はこの世に２つとなく設備の規模、用途、条件に応じた発想と緻密な計算が要求されます。私たちは『電気という作品を生み出す作家』でありたいと考えています。プラモデルに熱中した童心が喜々としてより高度な対象に向かっていったのは集中力と工夫、純粋さがあったからです。それと同じように私たちは常に何を創るべきか、何を創りたいかを自身に問いかけ続け、創造欲を大きく育て、カタチにしています。電気に魅せられた私たちはそれによって大きな満足感を得ることが出来るのです。 Creator of light